拷問に「終わり」があるなら自殺は必要なくなる?
- Qどうして自殺を止めようとするんですか?早く楽にして下さい。
- A
拷問がそう長くは続かないことがわかれば、自殺する必要はなくなってしまうからです。
僕は早く死んで楽になりたいんだ。どうして君はその邪魔をするんだい?
確かに死んで仕舞えばその苦しみから抜け出すことができるだろうね。実際のところは、「抜け出す」というよりは苦しいとか苦しくないとか、そういった枠組みそのものがなくなってしまうだけのことなんだろうけどね。
そんなことはどうだっていいんだ。僕はこの苦しみさえ回避できたらそれでいい。それが悪いことであっても、だれかに迷惑をかけることになっても、申し訳ないけど、それどころの問題じゃあないんだ。
例えば、君が拷問を受けていて、意識を失ってしまうギリギリのラインの苦痛に晒され続けているとしよう。
そうだね、僕にとってはほとんどそれと同じ状態が長いこと続いているんだよ。さあ、早く楽にしておくれよ。
その拷問が、君が苦痛のなか息絶えるまで続くものなら、ボクは今すぐにでも、その死神にかわって君の息の根を止めて楽にしてあげよう。
それで、いいんだ、僕はもう。
けど、死神に拷問を辞めさせて、その場を去るように仕向けることができるなら。そして、傷だらけになった君にすぐさま治療を施す術があるとしたら、、、ボクは迷うことなくその道を選択するさ。
そんな。
なあに、心配することはないさ。死神の正体なんかわかってらあ。奴はボクら猫と兄弟のようなものさ。正直に言うと奴らを抹殺することはボクにはできない。そんなことしたらボクまできえちゃうからね。けど追っ払ったり、拷問ごっこを遊びにかえてしまうことなら、ボクたち猫の手にかかればわけなくできるんだな。
本当に、この苦しみを終わらせることができるなら。死神の拷問から逃れる術があるなら、、、